今本秀爾氏が選ぶGrenn News 2008

■アメリカ、オバマ次期大統領が「グリーン・ニューディール」政策を発表
（２００８年１１月）
【参考サイト】
http://www.newsweek.com/id/166859
http://www.boston.com/news/science/articles/2008/11/24/obama_urged_to_create_green_new_deal/
http://eco.nikkei.co.jp/column/iida/article.aspx?id=MMECcm000010112008&page=2
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=19528&oversea=1
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=19667&oversea=1

【コメント】
クリーンエネルギーに今後10年で1500億ドルを投資して500万人の雇用を生み、 輸入石油を減らし、自然エネルギー電力や温暖化対策を飛躍的に高めるといった、 これまで後ろ向きであったアメリカの環境政策を１８０度変える野心的な提案として 評価できる。

■ＥＵ、「気候変動エネルギー政策パッケージ」を公表
（２００８年１月）
【参考サイト】
http://ec.europa.eu/energy/climate_actions/index_en.htm
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=18014
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&oversea=1&serial=15073

【コメント】
ＥＵ域内排出量取引改革を中心に、2020年までの排出削減目標を90年比で マイナス20％、再生可能エネルギーの割合も２０％に高めるための立法措置が 盛り込まれ、加盟国別の目標の割当量などの詳細も記された野心的な政策案 がまとめられた。 ＥＵの科学的かつ戦略的な環境政策の真価の一端をみる成果と評価できる。

■ブラジルにて、世界の緑の党の国際大会が開催される
（２００８年５月）
【参考サイト】
http://www.globalgreens.org.br/new/
http://www.alterna.co.jp/feature/008.html

ブラジルのサンパウロにて、世界の緑の党の大会である「第２回グローバル・グリーン ズ大会」が開催された。今回は気候変動と森林保護などをメインテーマに、世界88カ国 から緑の党のメンバーや政治家、環境ＮＧＯや活動家など1000人以上集まり、連日ス ピーチやワークショップ、地域別ミーティングが繰り広げられた。環境への危機意識が 地球規模で年々高まっていることと、環境政党や団体設立の動きの世界的な広がりが 連動していることを示す賑やかな大会となった。

今本　秀爾　（いまもと　しゅうじ）

次世代有志による持続可能な政策づくりのネットワーク「エコロ・ジャパン」代表。

世界の緑の党とのネットワークや取材交流をベースに、啓発セミナーの開催、訳本の刊行をはじめ、国際的な活動を展開中。2007年の参院選時には候補者のエコ度を検証する「グリーン・マニフェスト・キャンペーン」を実施して話題を集める。邦訳書に『未来は緑――ドイツ緑の党新綱領』／ユルゲン・トリッティン著 『グローバルな正義を求めて』（以上　緑風出版）など。
◆エコロ・ジャパン http://lp.jiyu.net/ecolo.htm