1.2008年6月から開始したレジ袋有料化。市民の間で定着。
2008年6月1日から、ポリエチレン製のレジ袋が有料となった中国北京。レジ袋を使用したい場合は、普通サイズで2角(約3円)ほどのお金がかかりますが、スーパーやデパート、コンビニエンスストアのほぼすべての店で徹底されており、お客は持参のエコバックや持っている鞄に購入した商品を入れて持ち帰るようになりま した。レジで商品を購入するお客さんを見ると、かなり定着している様子です。でも、半年たった今でも市場や小売部という小さな商店では、まだ基準外の薄いポリエチレン袋を使うところも残り、格差が気になるところです。
2.車のナンバー規制で北京の空気が改善。
五輪を目前に控えた2008年7月から、北京の都心部では車のナンバー末尾の数字で走れる台数を限定したナンバー規制が開始。五輪期間中は、奇数日は末尾が奇数、偶数日は末尾が偶数の車に制限されていましたが、五輪後も平日のみ規制を継続することに。月曜日は末尾が「1」と「6」の車、火曜日は「2」と「7」の車、という形で規制を行っています。年末に、北京市環境保護局が発表した内容によると、北京市の大気は上から2番目によい質を指す2級、および2級以上に達した日は2008年の累計で272日に達し、これまで観測した日にちの74%を占め、去年より7%増加したとのことです。規制情報の伝達が行き渡っていないなど問題も残されていますが、徐々に効果は見えているようです。
3.2009年をエコツアー年と発表した中国。環境保全を海外の旅行者にアピールか!? 2009年を「中国エコツアー年」と発表した中国。旅行代理店の広告にも、エコツアーを示す「生態旅遊」の文字を見かけるようになり ました。北京五輪を機に世界中から大気汚染やゴミの問題が指摘されたものの、実は自然が豊富に残される中国。年々増える海外からの観光客も、世界自然遺産や自然保護区などを巡る自然志向の人が多いのです。ここで一発、中国の環境イメージを挽回したい!自然回帰を目的としたエコツアーで、環境保護に努めていることをアピールする中国に、五輪後も目が離せません。
駒崎絵美(こまざき・えみ)
1975年、盛岡生まれ。大学卒業後、テレビ制作会社に入社し、報道番組の制作に携わる。
2005年10月より北京に渡り、2006年11月から日本の環境ロハス雑誌「ソトコト」の中国語版「楽活SOTOKOTO」(2007年4月創刊)
の編集に携わる。
週末はカメラを持って、北京のロハスな街角を撮影し、自身のブログで紹介している。
http://koma.cocolog-nifty.com
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