■1■諫早湾の排水門を5年間開門命じる。(佐賀地裁判決)
2008年6月、佐賀地裁が常時開門を国に命じる判決を出した。しかし、農水省は7月に控訴を決定。現在も審理は続いている。早くもとの生態系に戻して欲しいというのが、おおかたの市民の願いではないか。
■2■食糧高騰で世界各地で暴動発生
2008年の原油の高騰期には投機的資金の流入で主要食糧の価格が2005年から8割も上昇した。その結果、ハイチ、エジプト、カメルーンなど、世界各地で暴動が発生し死者が出た。いま投機資金が陰をひそめたが、潜在的問題は変わらない。問題解決には、「大量に作る農業」から「自然と向き合った農業」に転換することが必要。誰のための農業かを問い直すことが世界中でなされなければならない。そう、それがローカリゼーションなのだ。
■3■バラク・オバマ新大統領誕生
2008年11月5日、バラク・オバマ氏が第44代米国合衆国大統領としての勝利宣言をしました。彼は、石油依存型システムから再生可能エネルギーへの転換を図ろうとしています。それは褒められること。しかし、イラクからアフガニスタンへ兵力を移すとも明言。世界は多極化に向かう可能性が高いのですが、その中で日本が担う役割を明確にしたいですね。
シキタ純(しきた・きよし)
BeGood Cafe 代表理事、アースデイ東京実行委員会議長。
1951年東京生まれ。早稲田大学理工学部卒。1973年丸紅入社。その後独立し、デザイン、ファッション、音楽などをプロデュース。1999年から持続可能な社会と平和を目指すNPOビーグッドカフェをスタート。代表理事を務める。2009年4月に第3回エコビレッジ国際会議TOKYOを開催予定。
http://begoodcafe.com/
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